和歌山市議会 > 1992-03-03 >
03月03日-02号

  • "経緯"(/)
ツイート シェア
  1. 和歌山市議会 1992-03-03
    03月03日-02号


    取得元: 和歌山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    平成 4年  3月 定例会            平成4年     和歌山市議会3月定例会会議録 第2号        平成4年3月3日(火曜日)議事日程第2号平成4年3月3日(火)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 議案第1号から議案第26号まで並びに議案第64号         ----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 議案第1号から議案第26号まで並びに議案第64号         ----------------------------出席議員(42名)  1番  井口 弘君  2番  姫田高宏君  3番  武内まゆみ君  4番  角田秀樹君  5番  青山 稔君  6番  山下直也君  7番  新島 雄君  8番  佐伯誠章君  9番  浅井武彦君 10番  永井佑治君 11番  森田昌伸君 12番  寺井冨士君 13番  麻生英市君 14番  山田好雄君 16番  藤井健太郎君 17番  森下佐知子君 18番  新川美知子君 19番  森本保司君 20番  浦 哲志君 21番  波田一也君 22番  柳野純夫君 23番  平田 博君 25番  吉田光孝君 26番  小河畑喬夫君 27番  佛 栄次君 28番  宮本廣次君 29番  東山照雄君 30番  大艸主馬君 31番  辻本昌純君 32番  南 徹治君 33番  滝口直一君 34番  堰本 功君 35番  和田秀教君 36番  奥田善晴君 37番  高垣 弼君 38番  武田典也君 39番  西殿香連君 40番  岩城 茂君 41番  浜野喜幸君 42番  山崎 昇君 43番  中谷 悟君 44番  九鬼嘉蔵欠席議員(2名) 15番  田上 武君 24番  石谷保和君   ----------------説明のため出席した者の職氏名 市長         旅田卓宗君 助役         得津 勇君 助役         貴志 保君 収入役        吉田真三君 理事市長公室長    川端源一君 企画部長       永長道雄君 総務部長       山本俊夫君 財政部長       田中 豊君 経済労働部長     谷河喜久男君 農林水産部長     野口法夫君 民生部長       高垣芳男君 環境事業部長     吉田誠顯君 保健衛生部長     山本克己君 都市計画部長     中元成和君 土木部長       井上隆勝君 下水道部長      榊 常次君 建築部長       福岡 節君 教育委員会委員長   玉井千夫君 教育総務部長     西本義秋君 教育文化部長     浅井周英君 消防局長       垂井繁夫君 水道局長       橋口敏彦君 水道局業務部長    梶原俊篤君 水道局工務部長    田代 宏君 選挙管理委員会委員長 貴志久治君 代表監査委員     河嶋耕三君 公平委員会委員長   北本一郎君   ----------------出席事務局職員 事務局次長      小林正空 参事補        岡本清春 議事調査課長     南方 智 調査班長       山ノ井義雄 議事班長       池端 弘 主査         高垣正人 主任         川口隆弘 主任         尾崎順一 主任         田畑和久 主任         石本典生 主事         中西 太   ----------------  午前10時23分開議 ○議長(和田秀教君) ただいまから本日の会議を開きます。   ---------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(和田秀教君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   奥田善晴君   山崎 昇君   滝口直一君 以上3人の諸君を指名いたします。   ---------------- △日程第2 議案第1号から議案第26号まで並びに議案第64号 ○議長(和田秀教君) 次に、日程第2、議案第1号から議案第26号まで並びに議案第64号の27件を一括議題といたします。 ただいま議題となりました27件についての説明は既に終わっておりますので、これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 堰本功君。--34番。 〔34番堰本 功君登壇〕(拍手) ◆34番(堰本功君) 議長の御指名をいただきましたので、上程されております補正分の議案について、質疑させていただきます。 まず、議案第1号、平成3年度一般会計補正予算(第5号)について。 今次の補正は36億 6,131万 1,000円の減額で、これを歳入において見るならば、国庫支出金11億 150万 3,000円、及び市債26億 5,783万 7,000円の歳入欠損に大体見合う額であります。こうした減額補正に至った主たる理由は何か、お尋ねしたい。 次に、歳出について。 継続費の補正の4款衛生費、2項清掃費青岸工場基幹的施設整備事業について、これは同款同項4目屎尿処理場費、15節整備工事請負費4億 8,434万の減額のことでもあると思いますが、平成4年度から3、4、5の3年度に延長する補正は、昨日の財政部長の説明によれば国の補助金の関係でということでありましたが、清掃工場の運転及び本市清掃業務の執行上、支障がないのかお伺いしたい。 7款商工費、1項商工費、3目金融対策費の19節駐車場駐輪場整備特別利子補給金について、 7,095万 7,000円を減額していますが、この利子補給金の交付の実績をお示し願いたい。 8款土木費、2項道路河川費、8目シーサイドロード建設事業費の13節測量調査設計委託料 5,017万の減額について、説明願いたい。 議案第2号、平成3年度国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)について。 1款総務費、1項総務管理費、2目徴収費、1節において非常勤報酬 9,991万 6,000円を減額していますが、これについて説明願いたい。 なお、この補正予算を最終として平成3年度予算を終えるわけでありますが、平成3年度予算を通じて、全国的に見て最下位のグループにランクされている本市の財政について、その財政構造あるいは財政運営についてどれだけの改善が見られたか、総括して述べていただきたい。 最後に、1月24日から27日まで本市で開かれた全日本教職員組合の主催の教育研究全国集会について、本市の費やした経費については予備費から支出されたということで、今回の補正予算にのってはいないが、物理的にも全市を騒がせ、また来庁者、及び交通規制等により周辺地区住民に影響を及ぼした事件でもありますので、この機会にその収支を報告していただきたい。 以上でもって私の質疑、第1問を終わります。(拍手) ○議長(和田秀教君) 田中財政部長。 〔財政部長田中豊君登壇〕 ◎財政部長(田中豊君) 34番堰本議員の質疑にお答えいたします。 国庫支出金、起債の多額の減額の主な理由でございますが、国庫支出金の減額の主な理由について申し上げますと、普通建設事業に係る減額につきましては、用地買収が難行し、年度末まで執行できなかったことによりまして計画年度を変更したもの、及び隣接する住民の方々の同意に時間を要したことにより完成時期が翌年度にずれ込んだこと、その他事業費の決定によるものでございます。 普通建設事業以外の事業に係る国庫補助金の減額につきましては、補助対象となる対象人員の減などに伴います数量差による減額が主なものでございます。 一方、起債の減額につきましては普通建設事業に係るものが大半でございまして、その主な理由につきましては、国庫支出金の減額と同様の理由によるものでございます。 次に、和歌山市における財政運営が適切に行われてきたのか、また、いるのかという御質問でございますが、本市におきましては、昭和62年12月に決定した第1次和歌山行政改革実施計画に基づき、職員定数削減を柱とし、予算編成におけるマイナスシーリングの設定、事務事業の見直し、市税等特別徴収対策事業等の実施に努めてまいったところでございます。その結果、平成元年度には、それまで3カ年間続いた赤字を解消し、また平成3年度末では財政調整基金残高も約60億 2,000万円と過去最高額を確保できるまでになるなど、一応の財政再建は達成された状況となってございます。 例えば、経常収支比率などにおきましても、平成元年度におきましては全類似団体よりも低いような状況まで改善を見るに至っております。しかしながら、公債費比率義務的経費比率が他都市に比べ、まだ若干高い状況にあるなど、今なお十分な改善を見ていない部分もございまして、今後、財政構造健全化のため財源の効率的な配分を行い、健全財政の維持に努めるとともに、行政効果を最大限に発揮できるよう一層努力してまいりたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(和田秀教君) 吉田環境事業部長。 〔環境事業部長吉田誠顯君登壇〕 ◎環境事業部長吉田誠顯君) 34番堰本議員の質疑にお答えします。 青岸工場基幹的施設整備事業継続費の補正において、3年度、4年度、5年度に継続になっておるが、収集及び処理上、支障がないかということでございますが、継続費の補正でございますが、2カ年から3カ年に延長になりましたのは、国庫補助金配分額内示が大幅におくれたためでございます。なお、収集及び処理業務につきましては、処理施設の構造上、2系列運転となっておりますので、支障ございませんのでよろしくお願いします。 以上でございます。 ○議長(和田秀教君) 谷河経済労働部長。 〔経済労働部長谷河喜久男君登壇〕 ◎経済労働部長谷河喜久男君) 34番堰本議員の質疑にお答えいたします。 駐車場駐輪場整備特別利子補給金の減額についてでございますが、本制度は、商業地並びに鉄道周辺駐車場駐輪場不足の解消により道路交通の円滑化と商業活動の活性化を図るため、立体駐車場、駐輪場を新たに設置し、駐車場業を営む方々に対し利子補給を実施するものでございます。 本制度の現在までの適用は、9件の認定を行い 352台分の駐車場を確保いたしましたが、利子補給をいたしましたのが5件でございます。その内訳は、平成2年度認定分、4件 142台、2億 7,050万円の利子補給額 1,954万 8,866円と、平成3年度認定分は5件 210台、2億 7,896万 8,000円で利子補給額は1件の 331万 8,514円でありまして、合計額で 2,286万 7,380円となり、今回の補正で7,095 万 7,000円の減額補正いたしたものでございます。 以上でございます。 ○議長(和田秀教君) 井上土木部長。 〔土木部長井上隆勝君登壇〕 ◎土木部長井上隆勝君) 34番堰本議員のシーサイドロード建設事業費のうち設計委託料減額の理由についての質疑にお答えいたします。 議員御指摘の委託料につきましては、当初予算において延長線 800メートルの道路用地測量、及び調査設計委託料 8,000万円を計上いたしておりましたが、地権者及び国道との交差点改良、また河川管理者の県等、許可権者との協議に多くの日時を要したために、一部橋梁の予備設計、それから地質調査等 2,983万円の執行にとどまったために、 5,017万円の減額補正を行うものであります。 なお、今後とも国・県等、また教育委員会等関係機関とも十分協議し、調査、設計してまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(和田秀教君) 高垣民生部長。 〔民生部長高垣芳男君登壇〕 ◎民生部長高垣芳男君) 34番堰本議員の質疑にお答えいたします。 国民健康保険事業徴収費非常勤報酬減額補正についてでございますが、国民健康保険事業会計健全化を図るため、保険料賦課方式の見直し、特別徴収の実施、PRの強化などに努力を重ねてまいりました。 その一環といたしまして、保険料収納率の向上を図るため、国保徴収率低下の要因である自主納付協力員徴収の体制を強化するため、協力員を32名から52人に増員し、充実を図るとともに、協力員報酬を、より一層収納実績に見合った報酬に改めるため、非常勤報酬として1億 6,080万円をお願いし、現在まで保険料徴収率の向上に努力を重ねてまいりました。しかし、推薦及び公募により協力員の増強に努めてございますが、当初、予定していた人員を確保するに至ってございません。 一方、徴収率は前年度の保険料収納率78.54 %に対しまして、当初85%の目標収納率を設定いたしました。現在までのところ、目標の85%をやや上回る成績を上げているものの、不用額が見込まれますので、今回、減額補正をお願いするものでございます。 以上でございます。 ○議長(和田秀教君) 山本総務部長。 〔総務部長山本俊夫君登壇〕 ◎総務部長山本俊夫君) 34番堰本議員の質疑にお答えいたします。 全日本教職員組合研究集会の日程はどうであったか。また支出した経費、また収入についてはどうであったかという御質問でございますが、全日本教職員組合教育研究全国集会の日程につきましては、1月の24日から1月27日までの4日間でございます。また、市民会館の使用は1月の24日、1日でございます。 支出した経費につきましては約 464万円でございまして、そのうち主なものは、本庁舎防護さく等委託料 376万円、それから受付テント等の賃借料25万円、看板等消耗品で36万円でございます。 なお、市民会館防護さくにつきましては、全日本教職員組合が設置したものでございます。 また、歳入につきましては、市民会館使用料は39万 9,990円でございます。 以上でございます。  (発言する者あり) ○議長(和田秀教君) 答弁漏れはございませんか。 (発言する者あり) 質問の中にありましたか。 --34番。 〔34番堰本 功君登壇〕(拍手)
    ◆34番(堰本功君) ちょっと原稿の段階で、緑化推進費の質問について漏らしました。 中身と、答えと、こっちから言いますわ。 ことし 300万落として、つまり当初 500万、緑化助成金について 500万当初で組んで、今次の補正で 300万を減額補正しました。これについて私は、昨年も同じく当初で 500万組んで、そして補正で 400万減額補正した。その後、残った 100万はどうなったか。恐らくこれも、最終的に精算してゼロになったろうと思います。つまり、全額執行されなかったのではないかと思います。つまり申請がなかったのではないかと思います。今年度も 500万当初で組んで、今の段階ではまだ1件もないのではないでしょうか。 そこで、駐車場駐輪場特別利子補給金とも関連して、こうしたことがいいのか悪いのか、もっと考えるべきでないかということを質問したかったし、答弁は、恐らくその実績をと質問するわけでありましたが、昨年度は1件もなし、本年度も1件も、今のところはないのではないでしょうか。だから、これは私、これ間違ってたら訂正していただいたらよろしいですよ。今のところ、まだ1件もないとは思います、今のところ。そうではないんでしょうか。まあ、そうだと思って話します。たとえあっても1件あるかなしかだと思います。 これは本来は、私の知る限りでは、幹線道路に面した、家の生け垣に対する補助だと思っておりますが、大体そうだと思います。で、1件もないということは、結局、実情に合わないということではないでしょうか。つまり、幹線道路には生け垣の家は余りないと思います。それから、もしあったとしても、生け垣をつくるような、それに似合う和風の豪邸については、これは1件50万円の助成金ですから、50万円はどっちこっちないといいますか、別に影響はない、この助成の効果もそうあらわれるとは思いません。ですから、こうしたことは、聞こえはいいですが割合無意味だと思うので、もっと積極的な、そして市の主体性を持った緑化推進事業を推進してほしいというのが私の言いたいことであったわけです。 残念ながら、原稿の段階、原稿から、この原稿で落としてしまいましたので、今その質問と結論という形になりました。 各部長の答弁をただいまお聞きしました。まず、減額補正について財政部長の方から、簡単に言えば用地買収が困難であること、難行していること。それから住民の同意が得られず工事がおくれたと、こうした理由により事業が不執行に終わったと、こういうことであります。昨年度の歳入欠損は、国庫支出金が25億、市債65億、計90億の歳入欠損がありました。これに比較すれば、出したり入れたりの基金繰入金16億 5,000万を入れても約52億で、大幅によくなったと言うことはできると思いますが、当初予算で計上した事業が不執行ないし遅延したことは事実であり、いろんな困難な事情もあると思いますが、また職員の努力も否定するものではありませんが、なおこの上とも厳正な予算執行を望むものであります。 なお、地方債補正の中で納骨堂建設事業、同用地取得事業墓地整備事業について、毎年、当初で計上し、年度末補正で全額落としていますが、これは何とかならないものでしょうか。予算に計上することに意義があるのではないと思いますが。また、このことを含めて、重点施策の一つとして強調しながら地方改善事業の執行率が極めて低いことを指摘し、なお一層の努力を望むものであります。 次に、青岸工場施設整備事業について、清掃業務への影響をお尋ねしましたが、影響はないということであります。しかし、悪くとればサバを読んで不急の工事を計画したということになると思いますが、本来、処理施設の運転が2系列になっておって、構造上、支障を生じないということでありますから、まあ余裕を持って計画したと解釈して、これ以上おくれることのないように、順調な工事の完成を期待いたします。 駐車場駐輪場整備特別利子補給金について、その実績をお聞きしました。9件ということであります。つまり2年間で9件であります。これは多分、当初で各年度10件のつもりで組んでおったと思いますが、そういう意味から、半分以下であります。金額で、当初 9,382万 5,000円を組み、今回 7,095万 7,000円を減額しておりますから、約4分の1の執行であります。到底、駐車場駐輪場整備促進という所期の目的を達成したと思えません。大体、先ほどの生け垣のことについても言いましたが、無利子のお金があるから、それを借りるために駐車場をつくるという人はないと思います。また、公衆の利便を図るためにあえて駐車場をつくる人もないのではないでしょうか。結局、営業として営むのに、どうして利子を、利子分を補給するのか、いささか疑問に感じます。 当初の内示資料によれば、債務負担を含めて4億 4,500万という数字を出していますが、この補給金について。誇大宣伝としか言いようがありません。 次に、シーサイドロード事業について、設計はさておき測量調査もできていない。大体、先に調査費をつけ、実現の可能性を確かめて事業を計画するのが通常の手順であるのに、シーサイドロードという耳障りのよい言葉に酔ったのか、頭の中で線を引き、そのまま取りかかったように思えます。しかも、当初は測量調査設計委託料として 8,000万円を組んでいたのに、事務所だけは先に建てたのに肝心の測量調査設計が進んでおらないということは、ちょっとどこかおかしいのと違いますか。 次に、国保特別会計徴収費非常勤報酬の減額については、国保料金徴収員を、その実績に応じてランクづけし、歩合の率を変える制度に変更し、そして、30数名からさらに増員を計画し、昨年6月でしたか、9月でしたか、予算を増額修正したところが、それがうまくいかなかったということでありますが、いろいろと徴収率向上に懸命に苦労、苦心していることは認めるにやぶさかではありませんが、できるだけ合理的に、そして積極的、意欲的に徴収業務に従事していただける方策を考えてほしいと思うし、さらに、ほとんど 100%の徴収をしている納付組合について、これまた現状は逃げ腰で、減少傾向にあるということでありますが、さらに意欲をかき立て、全市をその網の目で網羅する方策等、この上とも国保料金徴収率の向上に努力願いたい。 本年度、最終補正の段階での本市の財政運営、あるいは財政の構造改善についての総括をお聞きしました。職員定数の削減、シーリング実施等をして赤字は解消したと。また、財政調整基金も60億積み立てることができたと。そうして経常収支比率は著しく改善されたと、こういうことであります。しかし、財政部長も認めるがごとく、いまだになお依然として人件費、交際費等義務的経費の比率は高く、財政硬直化の傾向の改善に努力した跡が見られない。努力はしてきたと思いますが、効果は見られない。予算説明書の巻末に付記されている地方債の現在高の見込み額は1,827 億で、前年度末より 143億の増加、債務負担行為での、これからの支出予定額一般会計及び特別会計あわせて約 463億、こうした数字を見るにつけ、どうなっていくのだろうかと不安感を増大させざるを得ません。 ひところしきりに言われた行財政改革も、このところ余り聞かれませんが、破産しかねない本市財政の再建のために、明確な、根本的改善のための方策の樹立と実行を求めたいと思います。 全日本教職員組合による教育研究全国集会について、世間を文字どおり騒がせた本市で起きた一つの事件でありますから、議会に対して何らかの報告があってしかるべきだと思います。基本的には、憲法第21条の規定する集会の自由は保障されなければなりません。市の会場使用を認めたことについては、正当な行為として支持するものであります。それとともに、集会反対者の反対についても、これまた憲法第21条の言論・表現の自由として保障されるべきものと思います。ただ、会場の所有者としての本市が、会場を貸したがために39万 9,900円ですか、収入を得て、 464万円を使わねばならなかったということについては、何か割り切れない思いがします。 私は、市民会館防護さく、これは組合が負担したそうでありますが、この市庁舎の防護さく過剰防衛だと思っています。「何もなかったから、そう言えるのだ」と反論されると思いますが、私はそう思います。現実に本市から 464万円支出され、県もまた、伝え聞くところによると、近府県からの警官の応援を含めて1億円かかったということであります。こうした巨額の公金を費消した、費消しなければならなかった、使わなければならなかった責任は一体だれにあるのでしょうか。どこにそのツケを持っていったらいいのでしょうか。市民感情として当然、疑問に思うと思います。 ただ、言えることは、このことを契機として憲法の保障する自由を守ることについての論議をし、考え合うこと、そしてより認識を深めること、このことを、組合はもとより市も努力することで、この出費を意義あるものにすること、その方法しかないと思っています。 最後に、補正予算の追加で出されたマリーナシティ埋立地及びその周辺水域における境界確定訴訟に対する応訴費用の、応訴経費の補正についてお尋ねします。 本市は訴えられたのであって、応訴せざるを得ないし、その費用はやむを得ないと思いますが、まだ土地も完全に浮かび上がっていないのに県の埋立造成地の境界をめぐって同じ県内の市同士が争うということは、まことに情ない限りです。さきの海南火力発電所建設の際の協定書及び念書については承知していますが、地図を見る限り、埋立地の3分の2は海南市領に見えます。計画の段階でもっと北に移動しておけばこんなこともなかったのに。県が計画し、本市に多額の負担金をかけ、多大の協力をさせてきた。県はこの埋立地和歌山市領と認めてのことであろうと思うし、本市もそう考えてきました。こうした経緯から見て、今回の境界争いの原因と責任は、一に県にあると考えるものであります。 そこで、市長はこの埋立地の帰属について知事と話し合ったことがあるのか、また63年11月、海南市から異議ある旨の通知を受けて以後、調停あるいは説得を知事に依頼したことがあるのかないのか。さらに、あったならその内容についてお聞きしたい。 最後の質問に対する市長の答弁をいただき、その他の問題については委員会での審議にゆだねることにして、私の質疑を終わります。(拍手) ○議長(和田秀教君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 34番堰本議員の再質疑にお答えいたします。 マリーナシティの帰属の問題について、知事と話し合ったことはあるかという御質問でございます。 和歌山マリーナシティにつきましては、その計画段階におきまして県と十分協議を行ってまいりました。その中で県は、和歌山市と海南市との間で昭和46年、協定書及び覚書が締結され、新埋立地和歌山市の区域に所属するものとして、昭和63年、和歌山マリーナシティの埋め立てに際し、和歌山県知事より公有水面埋立法第3条第1項による埋立免許出願告示があり、県から本市に対してのみ同法埋立意見の諮問がありました。 このように、県の態度は本市に帰属するものとして既に明白であると考えております。したがいまして、海南市の提訴問題以後におきまして、県知事と私が境界問題について特別話し合ったことはございません。 以上でございます。 ○議長(和田秀教君) 以上で通告による質疑は終わりました。 ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(和田秀教君) これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっている議案第1号から議案第26号まで並びに議案第64号の27件は、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 以上で本日の日程は終了いたしました。 お諮りいたします。 明3月4日及び3月5日の2日間は常任委員会審査等のため休会とし、3月6日午前10時から会議を開くことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(和田秀教君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて散会いたします。  午前11時05分散会   ---------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。   議長   和田秀教   議員   奥田善晴   議員   山崎 昇   議員   滝口直一...